セコール C 45mmF2.8(M645用)の撮影結果(スタジオモデル撮影編)


SEKOR45mmF28

☆ジャンク度☆
フォーカスリングゴム滑り
撮影可能


SEKOR45mmF28 SEKOR45mmF28
光学的には申し分ないコンディション。
フォーカスリングのゴムが滑るとは、実戦まで気付かなかった。

 本レンズは今は無き名古屋の御園座で開催されたクラシックカメラ市(中古カメラ市ではない)で入手したものである。大々的な告知も無く、会場は地下で入り口でスーツ姿の案内人がいる、ちょっと怪しい雰囲気が魅力的だった。御園座が無き現在、あのクラシックカメラ市がどこで開催しているのか非常に気になる。会場の規模は小さくスグに一回りできた。クラシックカメラ市と言いながら、主に転がっているのは国産品。輸入品もあったが、それほど珍しい物件は無かった気がする。相場は標準的というか格別安いわけではない。しかし、コシナの100〜500mmF5.6〜8とか意外と見当たらない物件が転がっていて興味深かった。本レンズもジャンク現状扱いで4000円で拾ったものだ。入手価格もすっかり忘れていて、方々のSNSやブログで2000〜3000円と書いてしまったが、自分のブログに経緯がちゃんと書いてあった。マミヤM645用のレンズは大抵格安だが、45mmとなると流石に捨て値というケースは珍しい。光学系も綺麗で絞りの動作も問題なし。フォーカスリングがちょっと重いのが気になったが、そんなレンズは師団内のヤードにいくらでも転がっているので即効でGetである。
 セミ判で45mmだとライカ判換算で28mm位に相当するだろうか。ペンタックス6x7用の45mmF4に比べるとインパクトは薄いが、それでも中々痺れる焦点距離ではないだろうか。拙僧はスナップ撮影でも28〜38mmの単焦点レンズを搭載したライカ判コンパクトカメラで目測・ノーファインダー撮影をするから、セミ判の広角レンズも関心深いものである。もっとも、本音を言えばこの種のレンズは女性ポートレイト撮影で接近撮影が本性ではないだろう。幸い、そういう機会を得て実戦に初投入した。
 マミヤM645用のセコール45mmF2.8は旧型と新型があるらしい。本レンズは旧型と思われる。実戦で気付いたのは、フォーカスリングが重いのではなく、貼りつけたラバーが緩くなって滑るのだ。これは言葉で書くよりも遥かに不便である。室内で弄っている時には気づかなかったのだが、実戦でモデルさんを前にすると顕著になった。精密なフォーカシングが極めて難しく、折角の女性ポートレイト撮影なのに肝心のフォーカスを外してしまう。このトラブルは他の方のコンテンツでも報告があり、定番なのかもしれないな。光学系や構造的に問題がある訳ではないので、何かしらの手段で固定すれば近代的な戦闘に耐えるだろう。
 使用したボディはマミヤM645 1000Sで、これも名古屋の中古カメラ市で入手したものである。AEファインダー付きで実質2500円(他のカメラと抱き合わせで5000円)だった。ボディの経年劣化とは思えないのだが、ちょっとファインダーが暗い。特にスタジオ内は薄暗いの更にフォーカシングが難しくなった。もっとも、これはカメラやレンズの問題ではなく、拙僧の目が経年劣化しているのだろう。悲しいものだ。


ちょっとフォーカスが怪しい。
拙僧の目の経年劣化が悲しい。




背景セットが見えているのがイイと思うのだが。











足が切れているのが残念である。
拙僧のやっつけ仕事が知れるなあ。



 では、撮影結果(屋外モデル撮影編)をご覧頂きたい。

(了:2014/6/20)

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