本カメラは、キヤノンのオートボーイ2の弟分として登場したカメラである。しかし、キヤノンミュージアムのオートボーイシリーズの中では少し浮いた存在に見える。むしろ、オートボーイシリーズより廉価なシリーズであるスナッピィシリーズに近い存在に感じるのは拙僧だけであろうか?詳しい諸元はキヤノンミュージアムを参照されたい。
 この頃からペットネームをカメラボディに刻印するようになったようだ。


Autoboy Liteの刻印。

 拙僧はオートボーイ2を所有していない為(欲しい)、初代オートボーイとの比較となるが、ボディの大きさや重さといい、その名の通り軽い。ボディ右側は曲線で構成されており、指のかかりも良い。いわゆる、キヤノンのエルゴノミクスと言われるグニャリデザインの芽生えを感じさせる物だ。


初代オートボーイと大きさを比べたところ。


上から見る。

 使用感はなかなか良い。セルフタイマーが省略され、フォーカスロック(プレフォーカス)はできないが、例の無限時の懐の深さで大きくピントを外す事は無いようだ。感度はDXコード対応だがISO100/400の二つにしか対応していない。とは言え、ダイソーのコダック200ネガを普通に使って問題は無かろう。押せば綺麗な写真ができる自動カメラである。だんだん、ニコンの初代ピカイチの評価が下がってきたなあ。
 本カメラは近接撮影機能が設けられている点でユニークであり、これがなかなか使える機能なのだ。この機能はフラッシュを併用し、被写界深度を深める事で45cmまでの接写を可能とするものである。その為、手動で行うフラッシュの引き出しは2段階にて行う。一見、子供だましのようだが実際に撮影してみると綺麗にピントが合い、しかも人間の肌は自然に再現される。子供の接写撮影などには持って来いではないかと思われる。


近接撮影時のフラッシュの位置。


通常のフラッシュの位置。

 一見重要な機能を省略しているようだが、実際に使用するとそれを感じさせない。キヤノンらしい巧みな全自動コンパクトカメラと言えるのではないかと思う。
 尚、拙僧の個体は裏ブタのロックがあまい為、セロテープで補強する等して使用している。拙僧は小粒でぴりりと光るカメラを好んでおり、本カメラもお気に入りの一つとなっている。


クオーツデートでない為、背面はシンプル。

 では作例を参照して頂きたい。

(了 2005/1/14)

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キヤノン オートボーイ ライト


☆ジャンク度☆
裏ブタロックあまい
使用可能



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