コニカ C35Flashmaticを買う


KONICA C35

☆ジャンク度☆
シャッター粘り(修理完了)
多分撮影可能


 話はちょいと遡るのだが、Hオフ某店にてリコー・エルニカF(ELNICA F)と言うカメラをジャンク210円で買ったのだ。1970年代に生まれた一連の小ぶりな距離計連動EEカメラの一つである。エルニカと聞いてぴんと来ない方も、「リコーが作ったコニカ・C35」と聞けば成る程と思われるかもしれない。そのくらい有名で現在も愛用している方も多いカメラがコニカ・C35である。これも以前から拙僧が欲しかったカメラであった。
 ところが数日後、同じHオフ某店に立ち寄ると、同じジャンク箱の中にコニカ・C35がビニールに包まれてあるではないか。しめしめと思いながら手に取る拙僧、しかしそのプライスタグは前回のエルニカの10倍の値がつけられていたのである。おそらく、この手のプチ・クラカメが商売になると気付いた店主の陰謀である。かの如きに手を出すのは非常に悔しい。しかし、ビニール越しに巻き上げレバーを操作し、レリーズしてみるとシャッター音がするのだ。レンズの状態はキャップをしている為に分からないが、外観からして悪くは無さそう。だからと言ってビニールを被ったジャンクカメラを購入するのは危険だ。幾重にも考えを周順した結果、結局買ってしまったのである。よしんば完動機であれば相場の1/3〜1/4の価格である。重ねて言うが「完動機」であればである。

 店を出て愛車の中でシャッターをチャージしレリーズする。レリーズの直後には絞りがさっと開く。だが閉じるのはが何かが抵抗になってるようにゆっくりなのである。ああ、やはり敗北したか・・・、いやいや電池を新品に交換すればすりっと動くかもしれない。淡い期待を抱えながらハンドルを我が家に向けるのである。

 果たして新品の電池をセットしてみるが状態は変わらずである。あーあ・・・。いやいや、くじけるのはまだ早い。現在はインターネット・サーフィン(死語)と言う文明の力があるのだ。早速、コニカ・C35を調べてみる。まず、本カメラはC35シリーズの「C35Flashmatic」である事が分かった。良く見れば正面から見てカメラの左側に小さく「flashmatic」と書かれたプレートが張り付いていた。発売が1972年と言うから拙僧と同世代だ。初めは絞りが粘っているかと思ったのだが本カメラは絞りは無く、シャッターの閉じ具合で露光を調整するようだ。結局、症状に対応した有力な情報はなかったが、コニカのC35シリーズは比較的分解・修理が簡単であるらしい。同世代と言う事もあって愛着も湧いてきたし、何よりこのままHオフに負けを認めるのもくやしい。そこで思い切って自前で修理する事にしたのである。

 では、修理へ続く。

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