SMCタクマ―55mmF1.8の撮影結果(スタジオ編)


 ニコンEMニッコールAiS50mmF1.8で始まった写真趣味だが、2000円そこそこの本レンズを手に入れてから活動範囲は飛躍的に広がることになる。時はニフティフォーラムの黄金時代だったのだが、そこの写真フォーラムと言えば初心者にニコンF5とニッパチズームを勧めるような環境だった。コンタックスでなければ写真が撮れないという御人なども今なら懐かしい限りである。そんな時に手に入れたタクマ―の写しだすモノクロプリントに痺れたのである。確かにコントラストは低いし高解像ではないのだが、抑えられたコントラストと解像が穏やかな諧調と繊細なエッジを表現してモノクロに映えるのである。絶対的な数値性能が写真の良否を決定するのではないとき気づかされた瞬間であった。以降、女性ポートレイトは本レンズと旧マミヤ6のズイコー75mmF3.5に傾倒する。
 このネガは拙僧が元気に八王子の仲間と近所のお姉さんを誘って撮影会に勤しんでいた頃のものである。諸事情で三河に移り住み、今は(妻のおかげで)一軒家の身分に至ったのだから現在の処遇に不満はないが、あの頃のような仲間の形成は何時でもタイミングよくできるものではないから惜しく感じる。  





















カメラメニューへ戻る
「意してプラカメ拾う者なし」へ戻る

inserted by FC2 system