☆ジャンク度☆
無し
撮影可能
MZシリーズの軽快感にフィットするスタイリング。
プラマウントが廉価クラスを感じる。
現在では、この位の価格帯が適切だろう。
梨地のシルバーが綺麗で品のイイ仕上げである。なので、手に取ると軽さにびっくりする。恐らくAF一眼レフ用のレンズとしては最軽量を競うだろう。本レンズは廉価クラスのズームレンズであり、マウント部はプラスチック製である。てっきりペンタックスの最も廉価な一眼レフの一つであるMZ−50用のレンズだと思ったが、ペンタックスのカタログ写真を見てもレンズが黒いし、どうもZシリーズ時代のズームレンズを組みあわせている気がする。ペンタックスと言えばMF時代の一眼レフは強固な支持基盤を形成していた。それがAF時代になってイマイチパッとしなくなってしまう。近未来アニメ的なSFシリーズは大人が使うには恥ずかしかったし、Zシリーズのハイパーマニアルを評価するフォロワーも存在したが、ちょっとヌメッとしたスタイリングや合理化した操作系がユーザーのニーズから剥離した。ペンタックスの一眼レフが本来の評価を得るようになったのは、カメラらしいスタイリングと直感的な操作系でデザインしたMZシリーズ時代以降である。シルバー基調のボディカラーが特徴的なので、てっきりシルバー基調のレンズも同時に用意したのだと思っていたのだが、少しずれがあったようだ。クラス的にMZ−10かMZ−7用に用意した物であろう。
ぼちぼち、広角側が28mmから始まるズームレンズが普通となりつつある時代であったが、35mmに抑えたのはコスト削減と共に軽量化も優先させたのだろう。資料によると6郡7枚で、拙僧はズームレンズに詳しくないがプリミティブな構成である。最短撮影距離が0.4mというのは立派ではないだろうか。安レンズであろうが、流石のペンタックスで写りに遜色は無い。
掲載写真は薄曇りの公園にてプレスト400で撮影した。現像は例によって拙僧のやっつけ現像で、かなり圧している。パリッとした仕上げが拙僧好みである。イイ加減な現像でも期待に応えてくれるプレスト400が終了したのがつくづく惜しい。