フェド インダスター26m 5cmF2.8の撮影結果(名古屋散歩編)


インダスター26m
当たり外れの多いソビエト製レンズだが、この個体は当りではないな。

:%s/ ☆ジャンク度☆
フレア多し
撮影可能

INDUSTAR26m
 同じインダスタル26mでも、複数のタイプがある。
 これはモダンな感じ。実際にはこっちの方が古い(前期型)。


INDUSTAR26m INDUSTAR26m
 これはフォーカスリングがクラシックな後期型。


 安く買ったフェド2〜5についてくるのがインダスターである。「インダスター10」/「インダスター22」が付いてくるのは珍しい。沈胴レンズで開放値はF3.5である。「インダスター22」は固定鏡筒もあるが、数は少ないようだ。本レンズである「インダスター26m」はF2.8に改良しており、更に改良したのが「インダスター61」である。「26m」の「m」は英語で言うところの「モデファイド」に相当するので、要するに「26改」ということになる。「T−72M」とか「Mig−27M」とか、とかく「M」が付くのはソビエトトリビアだ。やっつけ仕事ででっち上げて、後から改良するのである。もっとも、我が国の汎用システムだって笑っている場合ではないな。「m」のつかない「インダスター26」というのは見たことが無い。でも、ソビエト物だから、どこかにあるのかもしれないな。「インダスター26m」は大きく前記型と後期型に分かれており、前期方はフォーカスリングが細かく刻まれ、後期型は梅鉢型になっている。見てくれは後期型の方がクラシカルに見えるのだが、操作的には後期型の方が都合がよい。
               ☆              ☆
 インダスターとその眷属の話は方々のコンテンツで紹介しているので、拙僧は割愛させて頂きたい。気になるのは命名で、拙僧はずっと「インダスタル」と呼んでいた。その方がソビエトっぽいという安易な考えである。そもそも、「インダスター」というのは太陽かそのエネルギーのことだと勝手に想像していたのだ。それは、未来少年コナンのインダストリアから連想したのだ。しかし、今回ちゃんとロシア語辞典で調べてみた。「ИНДАУСТР」は見つからなかったが「ИНДАУСТРИЯ(インダスタリーヤ)」は見つかった。意味は工場とか産業である。コナンで登場した工業都市は本当に工場という意味だったのだ。英語なら「industrial」だ。よく考えれば分かりそうなものだ。とかく、紅い国というのはミサイルに「農働」とか「勤労」とかつけるものだから不思議ではないが、「ジュピター(ィユピチェリ)」とか牧歌的な命名をすることもあるから期待しちゃうよな。でも、「ミール(平和)」なんてのは、よくよく考えると紅い国っぽい命名である。「ドルジバ(友人)」とかありそう。
 本レンズはフレアがかったり肉乗りが薄かったりしてハズレを掴んだと思っていた。ソビエトレンズはハズレを掴む方が多い(ロシアやウクライナになるともっと悲観的だ)。しかし、今回のネガをちょっとガンマ補正したらイイ感じである。これは、nico nico殿に紹介して頂いた「名古屋に潜む昭和のマチカド」が本レンズにフィットしたのだろう。こういうのは良い相乗効果である。
 焼き辛いネガなのは否めないが。

 






































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