カラーとモノクロで撮ったが、とにかく軟調でシャープでないレンズだ。もっとも、それにはおよそ登場から60年弱の年月が感じられて不快な感じはしない。高照度でフレアがかってしまうのも味だろう。しかし、画面の4隅に行くにしたがって被写体が歪んでしまうのは頂けない。本カメラのレンズは44mmと準標準クラスのものだが、何故か広角レンズで撮影したように歪んでしまうのであえる。
とは言え、拙僧の父親の世代のカメラだ。あまり目くじらを立てるのも如何なものかと思える。のんびり付き合って生きたいと思ったが、やはり手ブレが出やすいので処分してしまった。今、考えると惜しい気がするが、これも縁が無かったのであろう。