ニコン ニッコールSオート 35mmF2.8の撮影結果(秩父夜祭その1編)


AutoNikkorN35mmF2.8
性能的には芳しくないが、初期のFマウントの前衛を担った古参兵。

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能

AutoNikkorN35mmF2.8 AutoNikkorN35mmF2.8
 有名なカニ目でございます。
 FフォトミックもF2フォトミックも確保してあるのだが、オートニッコールで稼働するのはニコマートELが多い。

AutoNikkorN35mmF2.8
 ちょっと面白いシリアル番号じゃなですか。

AutoNikkorN35mmF2.8
 オートニッコール35mmF2.8はもう一つ持っている。


 本レンズは2つ持っている。1つは東京で1つは名古屋(コメ兵)で拾ったと思うのだが、詳しくは忘れたなあ。何れも2000〜3000円だったはずだ。光学系は綺麗でフォーカスも絞りも問題なかったから、安いなあと喜んだ。4〜5年前だったから、今よりは非Aiのニッコールもそこそこ値が付いたのだろう。今だとネットオークションで1000円でも売れるかなあ。特に性能が優れいているという訳ではないのだが、「ニッコール千夜一夜物語」に登場するので、有名なレンズである。「ニッコール千夜一夜物語」でも率直に紹介しているのだが、割とやっつけ仕事で設計したレンズに思えるな。いや、やっつけ仕事というのはニコンに失礼だな。初代のニコンFの登場から遅れること2か月後にデビューを飾った。発売と同時にデビュー出来なかったのは、何かと設計が大変だったようだ。何しろ、一眼レフがプロの仕事の主力となって日が浅く、標準レンズだって55mmとか58mmとかで凌いでいたのだ。広角レンズは何かと設計が難しかったのだろう。オートニッコール35mmF2.8は前期型と後期型に分かれるが、前者は基本的にはテッサー型のメイン光学系にワイコンを組み合わせたデザインとなり、後者はガウス型のメイン光学系にワイコンを組み合わせたデザインとなっている。それで性能が期待できないとう訳ではないのだが、なんかこう、一眼レフのレンズとしては物足りないデザインだなあ。「ニッコール千夜一夜物語」でデザインを公開しているので見ていただきたい。これがニューニッコール35mmF2.8になると、立派なデザインになっている。レンズの枚数が1枚減ったというが、レンズの厚みが圧倒的に違うし、「ワイコンを組み合わせた」様な不自然なスタイリングではなく、1つのユニットで完成している安定感が圧倒的にあるな。師団麾下にはAiニッコール35mmF2.8もあるのだが、もしもデザインがニューニッコールと異なるのであれば、損害覚悟でニューニッコールも確保せねばと思わせる存在感がある。
               ☆              ☆
 幸か不幸か、本ページに掲載した写真は雨天下での撮影であり、恐らくプレスト400を詰めたと思うのだが光量に恵まれなかったので開放に近い絞りで撮影している。本レンズとしては条件が悪いのだが、結像もしっかりしており、絞りを開けると意外と被写界深度が浅いので被写体を浮き上がらせるのも可能だ。35mmF2.8のスペックは、現在の視点からすると決して明るいレンズではないのだが、やはり使い用という事なのだろう。
 本レンズが現役時代は、距離計連動機のシェアも健全だった。広角レンズは距離計連動機を使用し、明るい標準レンズや望遠レンズを一眼レフで使い分けるスタイルも存在した。設計的には決して余裕があるとは思えないが、デリケートなラインを描いている。見た目は武骨だが、意外と繊細派なのだ。
 添付した写真はモノクロネガをフラットヘッドスキャナで読み込んだものである。いずれ焼いたものと差し替えたい。
 













拙僧がかつて所属したコミューンのドレスである。


























この娘さんを拙僧は気に入ったらしく、ちょいちょいネガに登場する。





 撮影結果(秩父夜祭その2編)も見て頂きたい。

(了:2013/08/09)

カメラメニューへ戻る
「意してプラカメ拾う者なし」へ戻る

inserted by FC2 system