ミノルタ α303siについて


A303si
何気にフルモードAF一眼レフカメラ。

☆ジャンク度?☆
不具合無し
撮影可能


A303si
 xiズームレンズと付けて見る。パワーズーム可能。
 勝手にズーミングしたりはしない筈。

A303si A303si
 モードボタンとグリップダイヤルで各シーン、露出を設定。

A303si
 5つのシーンモードとマルチモードを搭載。。

A303si
 マウントはプラ製。

 本カメラもキヤノンのEOS1000S等と同様、哀れなほど安い価格帯でジャンク籠に転がっているAF一眼レフカメラである。シャッター幕にモルト崩れが張り付く欠陥の有るEOSに比べてαは欠陥が少ないようだ。尤もグリップなどの外装に割れがあるものは見つけられる。本カメラはαシリーズの第4世代に当たるシリーズの中で2番目に安いモデルである。最も安いα101ではシーンモードのみを搭載し任意の露出の設定は出来ないが、本カメラでは5つのシーンモードの他に両モードAEやマニアル露出等の任意の露出の設定ができるフルモードを搭載する。以前のαシリーズの最も安いモデルはプログラムAEのみしか搭載していない物もあるから充分な高機能である。実際、AFユニットのパワーは抑え気味のようだが、撮影で困ることは無かろう。
 操作系は簡潔とは言いがたいが、分かってしまえばそう煩雑でもない。基本的にはモードセレクタでシーンモードとAE/マニアル露出モードに切り替える。シーンモードセレクト時にはモードボタン+グリップダイヤルで「ポートレイト」「記念撮影・風景」「クローズアップ」「スポーツ」「夜景ポートレイト・夜景」の5つのシーンを選べる。また、AE/マニアル露出モードではやはりモードボタン+グリップダイヤルで「プログラムAE」「絞り優先AE」「シャッター速度優先AE」「マニアル露出」を選択し、個々の露出はモードボタンから指を離した後にグリップダイヤルを回すことで行う。プログラムAEの時にはプログラムシフトが出来ると思うのだが、忘れてしまった。マニアル露出の時にはグリップダイヤルでシャッター速度を設定し、ボディ背面の絞りボタン+グリップダイヤルで絞りを設定する。何れのモードでもモードセレクタの軸に位置する「P」ボタンの押下でプログラムAEに速やかに遷移する。
 ボディ前面のフォーカスモードボタンでAFとMFを切り替えることが可能である。また、xiズームレンズの使用時にはパワーフォーカスが可能だ。xiシリーズのように勝手にズーミングを行うようなことは無かったと思う。α7700iを初めとした第2世代からxiシリーズの第3世代まで継承していたインテリジェントカードの採用は見送られている。その代わり前記の通りシーンモードを内蔵しているのだ。
                 ☆           ☆
 本カメラは既に手放してしまったが、そもそもあまり印象に残っていない。ただ、現在ほど決定的にフィルムカメラの価値が下がる前に手放すことが出来たので、それなりの価格帯で処分できたと記憶している。シーンモードとマルチモードAEを搭載した万能カメラだが、シーンセレクタを兼ねた大型コマンドダイヤルという発想までは達していない。尤も、既にEOS10QDなどで採用していたから同じ轍を避けたのかもしれないが。
 これと言って欠点も無いカメラだが、現在ではαシリーズのフィルム一眼レフ全体の価値が下がっているので、もっと上位の機種が同じような価格帯で購入できる。具体的には1000〜2000円の間だ。後裔機のαスイートも似たような価格帯である。個人的にこの世代のα807siとかα707siと言った三桁+siのαシリーズには縁が無いようである。EOS5辺りは残っているのだが。

 

(了:2009/12/12)

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